「シュリ」に始まって「JSA]と続く三部作の最後を締めくくるのがこの「二重スパイ」です。
いずれの作品も南北分断の悲劇をテーマに「シュリ」ではそれをアクションに「JSA」では、３８度線での南北兵士の許されない交流の悲劇を取り上げています。
この「二重スパイ」では、文字通り北の二重スパイを主人公に据えています。
二重スパイ
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＜ストーリー＞
オープニングは、北のキム・イルソンを前での軍事示威行動から始まります。その中に主人公のイム・ビョンホ（ハン・ソッキュ）の顔も。
場面は一転し、東ベルリン検問所。
イム・ビョンホが検問所を出るとすぐ北側のものと思われる追っ手が。
銃撃を受けながらも辛くも逃げ切り、韓国の情報員に保護される。
イム・ビョンホは、韓国に移されるがその真意を探るため、韓国の国家安全企画部（安企部）の厳しい拷問にあう。
疑いが晴れたのかイム・ビョンホは韓国への亡命が許される。
そればかりか韓国工作員への指導を任される。さらに２年後には、そして二年後、正式に安企部要員に採用される。
ここの経緯が僕には説明不十分に感じました。亡命を目指した者が、皆あのような厳しい拷問を受けるのか、また、そんな人間がなぜ正式に安企部要員になれるかがです。イム・ビョンホの北側での経歴は一切、述べられていません。
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この間、唐突にイム・ビョンホが深夜に聞いているラジオ番組の収録されている様子が挟み込まれます。この番組のDJユン・スミ（コ・ソヨン）は実は北の工作員だったのだ。
ラジオ番組の暗号から、ユン・スミに接触するようにイム・ビョンホに指令が下る。
はたして、彼ら北側の工作員の韓国を撹乱させるという作戦は成功するのであろうか？
＜感想＞
二重スパイという題名から僕がイメージしたのは、その二重スパイが任務を成功されるために、偽りのスパイ（この場合、韓国側）の組織の中で疑い等、緊張感のある中での生活や韓国世界への適応にって北側で受けていた思想教育や革命への意思へ疑念が生じてくるといったものをイメージしていましたが、そういったものは一切登場してきませんでした。
それなりに面白いとは思えるのですが枠を超えるものではありません。
トグサ的評価：★★☆☆☆
3 thoughts on “「二重スパイ」の紹介”
同感です。
なんだかおしい題材です。
TBありがとうございました。
もっと面白くなりそうなのにならなかった、残念な作品でした。
（テレビドラマだったらこれくらいでもかまわないのかもしれませんが）
「二重スパイ」
二重スパイ / 日活二重スパイ (2003) Double Agent監督：キム・ヒョンジョン原作：ク・ボナン脚本：ペク・スンジェ、キム・ジョンヘン、他出演：ハン・ソッキュ、コ・ソヨン、チョン・ホジン＜ストーリー紹介＞「北朝鮮から韓国に亡命してきました
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