救われない娼婦を描いた「モンスター」

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この映画は、実在するアメリカ犯罪史上初の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを描いたものです。
この映画で、ハリウッドを代表する美人女優シャーリーズ・セロンが13キロもの体重増加をし、顔も特殊メイクを施し(とてもシャーリーズ・セロン本人には見えませんでした)、歩き方などをアイリーンのビデオを研究し、体当たりでアイリーンを熱演、みごとアカデミー主演女優賞に輝いた作品でもあります。

モンスター 通常版
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<ストーリー>
10代の頃から体を売っていたアイリーンは、売春の生活に疲れ果て、売春で得た5ドルを使い果たし、自殺しようと考えていた。なぜなら5ドルを使い果たさないと“ただで売春したことになるから”
5ドルを使うために偶然入ったバーで一人の同性愛者の女性セルビーと出会い意気投合する。

彼女達は、互いに“一週間過ごそう”と約束する。
そのための資金集めのためアイリーンはもう一度、売春を繰り返す。
そこで悲劇が起こる。
何度目かの相手が変質者だったのだ。
顔を散々殴られ、気絶している間に両手を縛られ、身動きできない状態で髪に灯油を掛けられ、火をつけられようとしたアイリーンは、必死でロープを振りほどき、その男を拳銃で射殺した。




約束の時間には遅れたがセルピーとともに町を出る。
しかし、金が底をつき始めると、アイリーンは売春生活から足を洗うため、堅気の仕事を探す。
しかしながら、学歴も職歴もないアイリーンを社会は受け入れてくれるはずもなかった。

仕方なしに、再びお金を稼ぐために町に立つアイリーン。
しかし、恐怖感からか売春生活への嫌悪のためか、売春をするのではなく殺人を犯し続けるアイリーン・・・・


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<感想>
アメリカ社会は日本社会に比べ再チャレンジがしやすい国だといわれている。しかしながら、それはある程度の学歴や職歴がある人間に限られる。
アイリーンのような娼婦にとって堅気の生活を望むもことは不可能に近いのではないか。

この辺の事情も日本とは異なる。日本は性に対して寛容な国なのか、援助交際など簡単に売春を行う。
また、風俗店に勤めていた人がOLになったりすることもあるのだろう。
なにしろ元AV譲がTVで活躍していたりするのだから。

アイリーンのような底辺で生きる娼婦にアメリカ社会も男たちも冷たい。

実在のアイリーンは処刑されてしまった。ただ、彼女が犯した殺人はもとより彼女の歩んできた過酷な人生もアメリカ社会に波紋を投げかけたと聞いています。

この作品はアメリカ社会の知られたくない暗部の一面を教えてくれる、そんな映画だ。




トグサ的評価:★★★★半分☆

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