ネットの評判も映画雑誌の批評もイマイチだったが、僕は、確かにジブリ作品らしさはないが、宮崎吾朗監督のデビュー作としては及第点だったのではないかと思った。
アーシュラ・K・ル=グウィンの原作、「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで3大ファンタジーと呼ばれているらしい、をもとに宮崎駿監督の「シュナの旅」(徳間書店刊)を組み合わせて、宮崎吾朗と丹羽圭子らによって脚本が書かれたらしい。
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ゲド戦記 全6冊セット
アーシュラ・K・ル=グウィン, 清水 真砂子
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シュナの旅
宮崎 駿
<ストーリー>
多島海世界“アースシー”では、西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の住む東海域に現われ共食いを始めた。それに呼応して、世界ではさまざまな異変が起こり始める。
世界の均衡が崩れつつあるのだった。
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そして、物語は、エンラッドの王子アレン(岡田准一)の国王(小林薫)の父親殺しで幕が切って落とされる。
そしてアレン(岡田准一)は一人、旅に出る。
旅の途中で、災いの源を探るため同じく旅にでていた偉大な魔法使い、大賢人ゲド(菅原文太)と出会う。
アレン(岡田准一)は、心の闇、アレン影におびえていた。
大賢人ゲド(菅原文太)は、そんなアレン(岡田准一)を伴い、旅を続ける。
そして、ゲド(菅原文太)は、ホート・タウンの街はずれにある幼なじみテナー(風吹ジュン)の家に身を寄せる。
そこにはアレン(岡田准一)が魔法使いクモ(田中裕子)の手下に捕らえられようとしていたところを以前、助けた少女テルー(手嶌葵:新人)も住んでいた。
少女テルー(手嶌葵:新人)は、命を粗末に扱うアレン(岡田准一)を激しく嫌悪していた。
一方、大賢人ゲド(菅原文太)の存在を知った魔法使いクモ(田中裕子)は、不老不死を手に入れて世界を崩壊に導こうとし、なんとか大賢人ゲド(菅原文太)を捕らえよとするのだが・・・
アースシーの風に乗って―映画「ゲド戦記」完全ガイド
ニュータイプ
<感想>
最初、「ゲド戦記」という題名や雑誌で得た知識から、竜と人間の壮絶な戦いを予想していたが、違っていた。
大賢人ゲド(菅原文太)と魔法使いクモ(田中裕子)の戦いを軸に、アレン(岡田准一)と少女テルー(手嶌葵:新人)が加わった4人の戦いであった。
そのせいもあるのか、他のジブリ作品に見られる壮大な物語ではなく非常に地味な作品であった。
どちらかというと10年位前のアニメ作品のような。
そのため、アクションシーンも非常に地味で他のジブリ作品に見られるような画面いっぱい使って躍動感あふれるシーンもありませんでした。
また、どうしても父親の宮崎駿監督作品と比べてしまうのですが、宮崎吾朗監督自身も描いたという絵コンテも、非常に平面的で宮崎駿監督作品に見られる人物のように立体的でも魅力的でもなかった。
そのため、主人公たちに感情移入がしにくかった。
この辺も10年前のアニメを彷彿させてしまう原因だが。
宮崎駿監督作品のように、登場人物たちが旨そうに食事をするということもなかった。
話題になった唄『テルーの唄』に関しても、僕にはさっぱりだった。
ピアノ&コーラスミニアルバム 『ゲド戦記』 挿入歌 テルーの唄
大田 桜子
こう書くと、全くの凡作でつまらない作品であるように思われるかもしれませんが、物語自体は地味ではあるが、宮崎吾朗監督が真摯に取り組んだ事が解ります。
全体的に地味ではあるが、外伝を含めると6巻もある原作を、上手くまとめているという印象です。
ただ、映画ですし、ファンタジーですし、アニメ作品であるのだから、もっと躍動感が欲しいなあと思ったのは正直な感想です。
今後の宮崎吾朗監督作品に期待。
とにもかくにも、偉大な父を持つ宮崎吾朗監督は、無難な形でデビューできた事は事実です。
プロデューサーは、鈴木敏夫。
トグサ的評価:★★星半分☆☆
オフィシャル・サイト
ゲド戦記
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17 thoughts on “及第点だなぁ、「ゲド戦記」”
田中裕子のプロフィール
田中裕子(たなかゆうこ)本名・澤田 裕子。1955年4月29日生まれ。女優。夫は歌手・俳優の沢田研二。大阪府池田市出身。北海道札幌西高等学校卒業、藤女子短期大学中途退学を経て明治大学文学部演劇学科卒業。明大在学中の1975年に文学座に入り、女優活…
映画:ゲド戦記 試写会
ゲド戦記 試写会@一ツ橋ホール「こころを何にたとえよう」手嶌葵さんの『テルーの唄』が頭から離れない~劇中アカペラで歌うシーンは珍しいくらい長い。童謡のような懐かしいかんじの曲で高すぎない声でじんわりしみこんできました。人と竜と魔法のファ
「ゲド戦記」 熟成度が足りないワインのような・・・
「ゲド戦記」観てきました。巷では評判あまりよろしくなかったので、やや期待度低かっ
ゲド戦記
「ゲド戦記」に関する記事を書いたらトラックバックしてください。トラックバックURL : http://ghibli-movie.jugem.jp/trackback/15 公開 2006年
ゲド戦記【2006日本】
ゲド戦記-TALES from EARTHSEA(2006年日本)原作:アーシュラ・K・ル=グウィン(EARTHSEA)監督:宮崎吾郎声の出演:岡田准一/菅原文太/手嶌葵何がどうなったのか誰か私に説明して下さい。あの・・・これ原作を読んだ方が分かりやすいんですかね、
こーいちさん、こんばんは^^
そうですねぇ。どうしても父親の駿監督と比べてしまいますよね。
僕も真面目に作っているなあということは、十分、伝わりました。
こんにちは。
TBありがとうございました!
やっぱり初監督ということで駿監督と比べてしまいますよね。
面白みはなかったですが(笑)、すごく真面目に
作ったというのは伝わってきました。
次回が楽しみですw
『ゲド戦記』
娯楽度[:テレビジョン:] 2006/07/29公開 (公式サイト) 満足度[:星:][:星:] 【監督】宮崎吾朗【プロデューサー】鈴木敏夫【脚本】宮崎吾朗/丹羽圭子 【原作】アーシュラ・K・ル=グウィン 『ゲド戦記』シリーズ(岩波
Akiさん、こんにちは~^^
TB、申し訳ないです。
そうですネ。
今まで、ジブリの館長してた人ですからね。
タチコマは、正直、微妙^^声は、カワイイけど^^
ただ、2のラストに用意されたタチコマのやったことは、泣いてしまいました。
TB有難う御座いました♪
こちらからのTBがどーしても反映されないのでコメントだけでお許し下さい。:゚(。ノω\。)゚・。
残念ながらこの作品、ワタクシも期待ハズレ・・・いえ、期待もしてなかったので予想通りのハズレでした(^^ゞ
いくらなんでもこの業界の素人をいきなり監督に抜擢するのは無理があったかと・・・
作画レベルも低くてジブリ作品としては大いに不満です(^^ゞ
この作品に全然関係なくて恐縮ですが、やっぱりタチコマは好きですか?
ではでは~、これからもよろしくお願いします♪
ミチさん、コメントありがとうございました^^
ブログを幾つか見てみましたが、皆さん、期待はずれだったようですね。
ゲド戦記(評価:△)
【監督】宮崎吾郎【声の出演】岡田准一/手嶌葵/田中裕子/香川照之/風吹ジュン/菅原文太【公開日】2006/7.29【製作】日本【ストーリー】多島海世界アースシー。西海域の果てに棲む竜が突如、人間の世界である
ゲド戦記・・・・・評価額1050円
「指輪物語」「ナルニア国物語」に並ぶ三大古典ファンタジーの一つ、アシューラ・K・ル=グィン原作の「ゲド戦記」シリーズ初の映画化・・・・ではない。一応、原作の三巻「さいはての島へ」をベースとしてはいるが、はっきり
こんにちは♪
TBありがとうございました。
そうですね、どちらかといえば古い感じのする作品でした。
絵といい動きといい、ちょっと私の期待から外れてしまっていました。
受け継がれしもの「ゲド戦記」
「ゲド戦記」もしくは「海辺のカフカ」? (これは映画を見ている途中、ふっと思った事です‥)。注・これより以降・物語に触れています。宮崎吾朗監督「ゲド戦記」は監督自らがインタビュー等で自身の事を「アレン
「ゲド戦記」
ゲド戦記・オリジナルサウンドトラック「ゲド戦記」 ★★TALES FROM EARTHSEA (2006年日本)監督:宮崎吾朗原作:アーシュラ・K・ル=グウィン 『ゲド戦記』 原案:宮崎駿 『シュナの旅』 脚本:宮崎吾朗、丹羽
真・映画日記『ゲド戦記』
8月12日(土)10時に起きる。10時半に近所の床屋に予約を入れていたので急いで身支度をする。予約の時間通りに床屋へ。髪を指に挟んで少し出るくらいまで短くしてもらう。夏だからさっぱりした方がいい。ちょうど一時間で店を出る。駅前のTSUTA
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