バブル時代に学生時代を送っていた僕は、非常に近い時代の日本で革命運動が存在した事を知った時、かなり驚いた。
幾つかの本を読んだが、60年安保と70年安保では性格が全くと言ってよいほど異なる。
70年安保運動の思想的背景には、まるで興味がないが、”事件”としての70年安保には、非常に興味があります。
この『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 を観る前に、同じあさま山荘事件を扱った高橋伴明監督の『光の雨』を観ているのだが、引き続き、興味を持ち、この『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を観た。
予告動画
動画配信
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(Amazon プライムビデオ)
映画データ
製作国
日本
製作年
2007年
上映時間
190分
<解説>
1972年2月、連合赤軍の5人の若者たちが軽井沢のあさま山荘に10日間に渡って立てこもり、警察と銃撃戦を繰り広げた”あさま山荘事件”。日本中に衝撃を与えた、あの事件に至るまでの連合赤軍崩壊の過程を鬼才・若松孝ニ監督がドキュメンタリータッチで描いた群像劇。
昨年の第20回東京国際映画祭では「日本映画・ある視点」部門の作品賞を受賞。
また、08年ベルリン国際映画祭では最優秀アジア映画賞と国際芸術映画評論連盟賞のダブル受賞を果たした。
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) : 作品情報 – 映画.com より。
<スタッフ、キャスト>
監督 若松孝二
脚本 若松孝二 掛川正幸 大友麻子
製作
若松孝二 尾崎宗子 大友麻子
出演
ARATA、坂井真紀、大西信満、並木愛枝
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) : 作品情報 – 映画.com より。
[映画レビュー]
物語を語るものには解釈が必要である。
それが、例え、実在の事件を扱っていたとしても。
事実を、解釈というフィルターを通さず、ただただ再現してみましたというだけでは、退屈な映画にしかならない。
若松孝二監督のこの映画には、何の解釈も存在しない。
その点、同じ題材を扱った高橋伴明監督の『光の雨』には、革命兵士らと同世代の劇中の監督とメイキングビデオの登場俳優でのインタビューを通して、批評性があった。
資金不足か、後半1時間の銃撃戦も、緊張感も緊迫性も無く、4畳半で繰り広げられているような感のある、迫力に欠けたシークエンスであった。
評価