カンヌや他のブログの評判は絶対嘘だ!絶対面白い「ダ・ヴィンチ・コード」

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「ダ・ヴィンチ・コード」をやっと観た。中々、観れなかったのでブログでの評判を見ていた。評判は、イマイチだった。

カンヌでも拍手が起きなかったという。そんな事は、カンヌでは初めてだという。



監督がロン・ハワードと聞いていたせいもあって、僕は実際、観に行くとき、たぶん失敗作ではないかと予想していた。

予想は見事に裏切られた。良い方に。



監督:ロン・ハワード

原作:ダン・ブラウン

出演:トム・ハンクス

   オドレイ・トトゥ

   ジャン・レノ





<ストーリー>

ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが何者かに殺害される。遺体はダ・ヴィンチの人体模式図を模して横たわり、ダイニングメッセージに不可解な暗号らしき数字が記されていた。



フランス司法警察のファーシュ警部(ジャン・レノ)は、講演のためパリに滞在していたハーバード大学教授の宗教象徴学の権威ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)に協力を依頼、事件現場に呼び出す。



ラングドン(トム・ハンクス)はさっそく暗号の解読を始めるが、この時警部はラングドン自身をこそ疑っていた。なぜなら、そのダイニングめーっセージはラングドン(トム・ハンクス)に送られたものだったからだ。



そこへ、暗号解読官ソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)が現われる。ラングドンが無実で、事件解決には彼の力が不可欠だと確信する彼女は、直後、ある驚きの行動に出るのだった…。



<感想>

もちろん原作は、サスペンスとして面白いのですがキリスト教等の謎についてだらだら結構、書かれています。どちらかというと、そのだらだら書かれたキリスト教の謎についてが非常に知的好奇心をくすぐり、興味深いのですが、また、ソニエールが残した数字の暗号を解く時に用いられる暗号学もまた面白いです。

正直、映画が、こんなにハラハラドキドキの極上のサスペンスに出来上がっているとは思わなかった。



キリスト教の謎やダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に隠されたメッセージもキー・ストーンに固執する学者とロバート・ラングドン(トム・ハンクス)のやり取りの中に上手くまとまっていた。

特に「最後の晩餐」に隠されたメッセージをソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)に学者に説明する際のロン・ハワード監督の演出は見事だ。



話題作だから友人ら4人で観に行ったのですが、4人とも面白かったと言ってました。そのうち1人は原作を読んでいないのですが、十分楽しめたと言ってました。

僕は、むしろ原作読んでない方が、先が読めず、より面白いのではないかと思いました。

また、映画を観れば別に原作を読む必要はないのではないとかさえ思いました。



ダ・ヴィンチ・コード(上)

ダ・ヴィンチ・コード(上)

ダン・ブラウン, 越前 敏弥

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原作を読んだ僕は、とにかくラストシーンのある建物を映像で観たかったんだけど、満足できました。肝心の聖杯の正体を忘れていたのですが、映画を観てよく分かりました。



余談ですが原作者のダン・ブラウンは、ファーシュ警部を最初からジャン・レノをイメージして書いたそうです。

さらに余談を続けると、この映画ではフランス語が使われており、英語の字幕が出ていますが、これはハリウッド映画では異例の事です。

というのは、アメリカ人は字幕を読むのを非常に嫌うそうです。
まあ、「世界の中心はアメリカだ」と考えているような国だから、その辺の事情はよく分かるのですが。

まあメル・ギブソン監督の「パッション」等は、全編、字幕なのでその辺の事情は変わりつつあるのかなあ。



トム・ハンクスもオドレイ・トトゥもいつもと違うイメージつくりをして演技していました。

トム・ハンクスは、いつもどこか“いい人”みたいなイメージを漂わせるのであるが、今回のラングドン教授役では複雑そうな知的なイメージを漂わせてラングドン教授の人間の深さを感じさせていた。一皮むけたという感じです。今後のトム・ハンクスが楽しみです。

オドレイ・トトゥにしても「アメリ」の時とは随分違っていて、大人の女性らしい雰囲気だった。

「アメリ」を観ていた友人は全く気付かなかったくらいです。

オーディションを受けたらしけど本人は受かるとは思わなかったらしいです。



ご存知の方も多いと思いますが、この「ダ・ヴィンチ・コード」の撮影では、本物のルーブル美術館が使われています。

パンフを見ると本物の絵画を傷つけるわけにはいかないので、イミテーションを苦労して作成したらしいです。



ただ、この「ダ・ヴィンチ・コード」に出てくるキリスト教への秘密は、小説の冒頭には全て、事実であるという記述がありますが、下記の本をパラパラ読んだところによると、いずれも異端な仮説らしいです。



ダ・ヴィンチ・コードの「真実」

ダ・ヴィンチ・コードの「真実」

ダン バースタイン, Dan Burstein, 沖田 樹梨亜



いずれにせよ今年の目玉は、この「ダ・ヴィンチ・コード」と「Mi:3」ですが、話題作に恥じない面白い映画でした。
絶対、お薦めですよ。迷ってる方は、映画館に是非、足を運んでください。

カンヌ映画祭は、アカデミー賞と違い、毎年、それなりの作品が大賞を取り、注目している映画祭ですが、「ダ・ヴィンチ・コード」の反応にはがっくりです。



トグサ的評価:★★★★☆



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カンヌや他のブログの評判は絶対嘘だ!絶対面白い「ダ・ヴィンチ・コード」” への19件のフィードバック

  1. ダ・ヴィンチコード 続編決定

    ダン・ブラウン著作の大ベストセラーである「ダ・ヴィンチ・コード」がトムハンクス主演、ロン・ハワード監督で公開され、全世界で大ヒットしたのは記憶に新しいですよね。原作で「ダ・ヴィンチ・コード」を読んではまり、「ダ・ヴィンチ・コード」の秘密を解くための解

  2. たった1記事の無料ブログと、1日10分の仕込み!あとはパソコンの電源をつけておくだけで稼げました!17日で月収160万円安定を手にした私だけの稼ぎのネタ!!

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  3. ダ・ヴィンチ・コード/ダン・ブラウン

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  5. 『ダ・ヴィンチ・コード』

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  6. ダヴィンチコードの感想1

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  7. 『ダ・ヴィンチ・コード』

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  9. ダ・ヴィンチ・コード【2006アメリカ】

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  10. 科学史からキリスト教をみる

    ダヴィンチコードの映画も公開されて一ヶ月以上が過ぎ、書店では天使と悪魔の映画化の広告が目立つように変化が見られます。日本代表が予選落ちをするのを待っていたかのようにダヴィンチコードの映画のCMがTVで目立つようになってきました。私の興味も「天使と悪魔」

  11. TBありがとうございます。私は映画の方は満足できませんでした。人それぞれの感想も当然だと思います。また遊びに来てください。

  12. ゼルダさん、初めまして^^
    TBありがとうございます。
    これからもよろしくです^^

  13. 映画「ダヴィンチコード」について

    昨日は両親に連れられて映画「ダヴィンチコード」を見てきましたこの映画でどうしても納得できないのがカトリックのトップにある関係者がよりにもよって主イエスキリストの子孫を殺害してきたという設定です問題なのはマグダラのマリアがイエスと結婚して妊娠していたと

  14. Aikaさん初めまして!
    TB,残念です。
    そうですね。やっぱりキリスト教を大きく取り上げた事が影響しているのかもしれませんね。
    原作も面白いですよ^^

  15. 初めまして!
    TBをありがとうございます。
    こちらもTBを返そうと思ったのですが、エラーが出てしまって…。
    そこでコメントを残させていただくことにしました(^^)

    「ダ・ヴィンチ・コード」、見終わったあとはもう少し面白くなったのではないかと感じたのですけど、それにしても、カンヌ映画祭での反応は余りにも冷ややか過ぎるように思いましたね。
    (おそらくキリスト教徒が多いと思われる)試写を観たマスコミ側としては、面白くても面白いと素直にコメントできないといった部分もあるのかもしれません…(^^;;
    原作も気になりますので、機会があったら読んでみたいと思います(^^)

  16. 「ダ・ヴィンチ・コード」レビュー

    「ダ・ヴィンチ・コード」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ、ポール・ベタニー、アルフレッド・モリーナ、他 *監督:ロン・ハワード 感想・評価・批評 等、レビューを

  17. 「ダヴィンチ・コード」について

    ダ・ヴィンチ・コード (上)ダン・ブラウン, 越前 敏弥ご存知、ベストセラーの「ダヴィンチ・コード」について語りたいと思います。この本は、最初に美術関係への記載は全て真実だと断りが入れられています。小説の中で、ダヴィンチの描いた「最後の晩餐」などに

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