こちらも毎年、渋い映画を大賞に選ぶ映画祭です。若い人は、金獅子賞に北野武が選ばれたことを記憶している方もいるのではないでしょうか。
その昔、いち早く黒澤の才能に気付き、「羅生門」が選ばれたり、溝口健二を紹介したりして、日本ととても相性がいい賞です。
黒澤も北野武も、この賞を獲得した事により、世界から注目されるようになりました。
とってつけたように、随分遅く「影武者」にパルムドール賞を与えた、所詮、映画買い付けの場であるカンヌ映画祭をは一味違います。
今年は、栄誉金獅子賞に宮崎駿が選ばれました。
金獅子賞=「ブロークバック・マウンテン」
今年は、この「ブロークバック・マウンテン」があちこちの映画賞を総なめしております。
アカデミー賞は、やはりゲイの映画に賞をあげるには抵抗があったのでしょうか。
すでにこの「ブロークバック・マウンテン」は、公開されておりますが、このヴェネチア映画祭でも選ばれたとなると観ない訳にはいきません。
審査員大賞=「Mary」
監督賞=フィリップ・ガレル「Les amants reguliers」
男優賞=デイビット・ストラザーン「グッドナイト&グッドラック」
女優賞=ジョヴァンナ・メッツォジェルノ「La Bestia nel Cuore」
オゼッラ賞(技術貢献賞)=ウィリアム・リュプシャンスキー「Les amants reguliers」
オゼッラ賞(脚本賞)=ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロウ「グッドナイト&グッドラック」
ジョージ・クルーニーは、いまや完全にハリウッドを代表する俳優の1人になりながら、アメリカ政府を批判する映画を作ってみたり、その動向に目が離せない俳優です。
マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)
メノティ・セザール「Versle sud」
若い人はマルチェロ・マストロヤンニを知らないだろうと思いますがフェリーニ監督の盟友でイタリアを代表する名優です。
功労賞=イザベル・ユペール
栄誉金獅子賞=宮崎駿、ステファニア・サンドレッリ
宮崎駿さん、おめでとう!
ルイジ・デ・ラウンレンティス賞(新人監督賞)
ゲラ・バブルアニ「13」
オリゾンティ賞=「East of Paradise」
ドキュメンタリー賞=「Pervyena Lune」
《短編コンペ部門》
銀獅子賞=「Xianzhun」
同スペシャル・メンション=「Lay la Afel」
UIP賞(最優秀ヨーロッパ短編映画)=「Butterfies」
“第62回ヴェネチア映画祭 結果発表!” への6件のフィードバック
オルサさん、こんにちは~。
記事、読ませてもらいましたが、ノミネート作品はいずれもアニメみたいですね。
実写にも頑張ってほしいです。
受賞が決まったら、是非、トラバしてください。
コメント、ありがとうございます。62回は、日本映画はコンペ部門でのノミネートがなかったのですが、今年の63回には、2作品がノミネートされているようで、結果が楽しみです。
第63回ヴェネチア映画祭
今年も始まります。世界三大映画祭の一つ、イタリアのヴェネチアで開催されるヴェネチア映画祭。8月30日に開幕です。昨年も、取り上げました。(過去の記事ヴェネチア映画祭)さて、今年は、いくつになってもお美しい
丑四五郎さん、初めまして~。
是非、一度、拝見させてもらいます。
初めまして。モカ次郎さんのブログでお見かけしやってまいりました。私も『黒澤映画ゼミナール』というブログを立ち上げたばかり。一度お越しください。
また、ブログもそっちのけで準備していた動画講義満載の『黒澤映画ゼミナール』がやっとこさオープンいたしましたので、あわせてご報告いたします。
http://tokyowebtv.com
文字による作品解説ではモカ次郎さん始めどのページにも勝ち目がなさそうなので、オリジナル動画で勝負してみました。是非一度ご参照ください。まだ、掲示板もないWEBサイトですがWEBTVをうたった力の入ったページですので、デザインはシンプルですが、試しに『羅生門』解説など聞いてやってください。
あの映画の真相が分かる内容となっております。
黒澤明 監督作品一覧
黒澤映画のブログを始めました。よろしくお願いします。
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