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後半に難あり、「ブラック・ダリア」

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すでに「L.A.コンフィデンシャル」が映画化されているジェイムズ・エルロイの同名小説をブライアン・デ・パルマ監督が映画化した作品です。

L.A.コンフィデンシャル」とこの「ブラック・ダリア」は、ジェイムズ・エルロイのロサンゼルス4部作のものです。
といって、「L.A.コンフィデンシャル」と「ブラック・ダリア」の内容には関連性はありません。
原作者ジェイムズ・エルロイの母はジェイムズ・エルロイが幼い頃、何物かによって殺されており、結局、その事件は迷宮入りとなっており、この「ブラック・ダリア」は、ジェイムズ・エルロイにとって非常に思い入れが強い作品です。
というのは、この「ブラック・ダリア」は、40年代に実際にロサンジェルスであった殺人事件を題材にし、同じくこの事件は迷宮入りとなっています。
この実際にあった事件も、当時、かなり話題になったそうです。



<ストーリー>

共にボクサーとしての経歴を持つロサンジェルス市警のバッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)。
彼らは、当時、不祥事にまみれいたロサンジェルス市警の公債発行のため、その経歴を利用してボクシングの試合をすることとなった。
試合後、2人はコンビを組むこととなった。
リーには美しい同棲相手ケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)がいたが、いつしか彼らは3人で行動を共にするようになっていた。

そんなある日、腰から切断され、口を耳元まで割かれた若い女性の惨殺死体が発見される。
やがて被害者の身元が、女優を目指してマサチューセッツからやって来たエリザベス・ショート(ミア・カーシュナー)という女性と判明する。
マスコミは彼女を“ブラック・ダリア”と呼び大きく報じる。

リー(アーロン・エッカート)は、この事件に異常なほどの執着を見せ、ケイとの時間さえ惜しむほど捜査に夢中になっていく・・・。
一方、バッキーは、聞き込みで知り合った富豪の娘マデリン・リンスコット(ヒラリー・スワンク)と体を求め合う関係になっていく・・・。

捜査に当たるバッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)は、次第に事件の背後に広がる妖しく深い闇の中に呑み込まれていく・・・。

監督:ブライアン・デ・パルマ
製作:ルディ・コーエン、モシュ・ディアマント、アート・リンソン
原作:ジェームズ・エルロイ
脚本:ジョシュ・フリードマン
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
美術:ダンテ・フェレッティ
衣装:ジェニー・ビーヴァン
編集:ビル・パンコウ
音楽:マーク・アイシャム

 
出演:ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク、ミア・カーシュナー、他

公式サイト:THE BLACK DAHLIA

<感想>

●原作と読み比べて
良かった点
原作では実際にブラック・ダリア事件が起こるまでが長く、事件が起きてからも真相に辿り着くまで幾つ物エピソードがあり、長いのであるが、改変も加えてほぼ原作どおり上手くまとめていたと思う。

原作では、バッキー・ブライカートとリー・ブランチャードと名前が似ている為、ややこしかったですが、バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)では見てすぐ違う俳優が起用されており、話が分かりやすかったです。

また、原作では、バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)とケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)ら3人の“お伽話”のような関係が分かりにくかったですが、映画ではよく分かりました。

残念だった点
ラスト、真犯人は行きがかり上、自ら犯行を自供し、自殺してしまうのであるが、原作では、バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)がはめられるような形で犯罪に手を貸すような形をとってしまい、真犯人を突き止めるのだが、ブラック・ダリア事件を明るみに出したくとも出せないようになってしまいます。
この点は、原作の方が面白かったです。できれば、ここは原作通りにして欲しかったです。
映画では一気に真犯人に辿り着くが、その方が、サスペンス的に盛り上がったのではないでしょうか?

●原作と全く異なる点
原作では、リー・ブランチャードが全くの悪徳警官であった事が明らかにされます。
また、当初、リー・ブランチャードがブラック・ダリア事件にのめりこむのであったが、原作では、やがてバッキー・ブライカートが異常にエリザベス・ショートに固執し、マデリン・リンスコットとのSEXとの最中においてもエリザベス・ショートの幻影を見るまでにも身を持ち崩します。




また、バッキー・ブライカートは、色々あってパトロール警官までに身を落とすのでありますが、その辺のところは映画では描かれていません。
映画では純然たる40年代の警察ドラマとして描かれています。
それは、なんら問題なく一応、触れておきます。

原作に興味のある方はコチラ
ブラック・ダリア
ブラック・ダリア
ジェイムズ エルロイ

●ブライアン・デ・パルマという監督について
ブライアン・デ・パルマを知っている映画ファンなら誰でも彼がヒッチコック・フリークスというのを知っていることでしょう。
事実、初期のブライアン・デ・パルマ監督の作品には「めまい」「裏窓」の設定をいかした作品があります。

アンタッチャブル」あたりだろうか、そのヒッチコックの影響を抜け出したのは。
しかし、ブライアン・デ・パルマ監督は、その「アンタッチャブル」でモンタージュのお手本的作品の「戦艦ポチョムキン」の中の乳母車の階段落ちを上手く「アンタッチャブル」に取り入れた。

その後も俳優の周りを360度、カメラを持ちつつ、一周して撮ったり、果敢に新しいカメラワークに取り組んできたように思う。
その流れは、「ミッション・イン・ポッシブル」にも表れていたように思う。

しかしながら、この「ブラック・ダリア」においては一番、奥にいる人物と一番、手前にいる人物を遠近法に介さず同じ位置にいるかような技法、パン・フォーカスと呼ばれる技法だろうか、が1、2箇所、取り入れられていただけで、どこにブライアン・デ・パルマ印のようなものを見ればよいのかが分からなかった。
まあ、題材的にはブライアン・デ・パルマ的なのではあるが。

いずれにせよ、40年代のアメリカの風景が、良く再現しており、良く出来た警察映画の部類には入ると思う。

トグサ的評価:★★★星半分☆

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後半に難あり、「ブラック・ダリア」” への7件のフィードバック

  1. とらねこさん、こんばんは~^^
    実は・・・以前、とらねこさんのサイトに一度、書き込みをしたことがあります。
    こちらこそ、ありがとうございます。
    これからもよろしくお願いします。

  2. こんばんは!初めまして!・・・ですよね?
    TBありがとうございました。
    読ませていただき、ありがとうございました。
    これからもよろしくお願いします。

  3. ブラック・ダリア・・・・・評価額1250円

    1940年代のハリウッド。虚構の迷宮をたゆたう人間模様が、モザイクの様に折り重なって一つの文様を形作る。47年に起こった、未解決の猟奇殺人事件をベースに書かれたジェイムズ・エルロイの小説を、ブライアン・デ・パルマ監

  4. 『ブラック・ダリア』のドッペルゲンガー

    ジェームズ・エルロイのノワール小説を、ほかでもないノワール的官能をたっぷり持ち合

  5. 『 ブラック・ダリア 』

    映画 『 ブラック・ダリア 』  [劇場鑑賞] アメリカ監督:ブライアン・デ・パルマ 脚本:ジョシュ・フリードマン原作:ジェームズ・エルロイ出演:ジョシュ・ハートネット アーロン・エッカートスカーレット・ヨハンソン ヒラリー・スワンクミア

  6. 真・映画日記(2)『ブラック・ダリア』

    (つづき)午後3時半に家を出る。5時に渋谷到着。109の近くに金券ショップで映画の券を何枚か買う。TSUTAYA渋谷店に行きビデオを3本借りる。JR山手線に乗り、秋葉原に。6時半から「ビジュツイッキ塾」に参加。女性3人を含め17人で先日見てきた「ダ

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