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原作と映画の危険な関係「レディ・ジョーカー」





レディ・ジョーカー
レディ・ジョーカー

原作は高村薫で同じ題名「レディ・ジョーカー」です。これは、グリコ森永事件にヒントを得た作品です。大手のビール会社の社長が誘拐され、ビールを人質にお金を要求されるというものです。ほとんど原作どおりに製作されています。渡哲也が犯人グループの主犯格です。


で感想ですが、僕は原作を大分前に読んでから観たのですが、確かに原作をうまく詰め込んでいるなあという印象を受けました。が、詰め込みすぎて、かえって原作を読んでない人にはストーリーがわかりづらくなっているのではないでしょうか。そして、ここには映画ならではの映画的文法がありません。その点、同じ高村薫の直木賞受賞の原作を映画化した崔洋一監督「マークスの山」は、犯行の動機などを大きく脚色していますが、映画ならでは映画的文法が存在し、非常に娯楽性の強い面白い作品に仕上がっています。

合田刑事は両方の作品に登場しますが、「マークスの山」の中井貴一がイメージにぴったりです。ただ、「レディ・ジョーカー」の吉川光司はエリート街道からはずれ世の中を斜めから眺めているすえた感じを上手く出していました。これからの活躍に注目です。

原作は一橋文哉「闇に消えた怪人」(グリコ森永事件の推測も交えたノンフィクション作品、この作品はいろんな人が傑作だとか高く評価しています。)からインスパイアされているのではないでしょうか。
WOWOWの放送予定
2月28日(火)午後3:10
3月13日(月)午後7:50
3月30日(木)午後10:00




デジタル放送の醍醐味!

ただこのペンネームには色々いわれがあり、未読ですが三億円事件の作品<TV化されています。>以外の他の作品<読んでいます>はみるべきものがないです。)から、犯人グループ、そのお金のとり方など大きくインスパイアされており、ていうか設定をほとんど借りて創られています。高村薫の作品は難解で文章も非常に読みにくい作品が多いのですが、この作品は非常に読みやすく娯楽色強い作品に仕上がっています。高村薫に興味がある方は、この作品から始めるといいでしょう。

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レディ・ジョーカー〈上〉
レディ・ジョーカー〈上〉
高村 薫
レディ・ジョーカー〈下〉
レディ・ジョーカー〈下〉
高村 薫

闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相
闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相
一橋 文哉





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原作と映画の危険な関係「レディ・ジョーカー」” への2件のフィードバック

  1. ■レディ・ジョーカー

     平成16年10月、日之出ビール社長・城山恭介(長塚京三)が誘拐された。“レディ・ジョーカー”と名乗る犯人グループのメンバーは、薬店を営む物井清三(渡哲也)、障害を持つ娘・さち(愛称レディ)を抱えるトラック運転手の布川淳一(大杉漣)、信用金庫に勤める在日の